Festival Report フェスティバル レポート 2018

世界でたった一人の五輪車乗り《Witty Look》

一輪車を使って客席を沸かす男女二人組み。元々一人でフリースタイルをやっていたDAIKIは、約10年前から大道芸にオフ部門で出場していたそう。高さのある一輪車に乗っていた時、フライングダッチマンと手を振り合った思い出があるそうです。





そんなDAIKIが、とある舞台で1台の一輪車を使って2人が演技をするダブルスに挑戦したくなり、CHEEKY!に声を掛けたのがコンビ結成のきっかけ。なんと、CHEEKY!はこの頃から一輪車に乗り始めたのだそうです。当時、一輪車を使ってアクロバットができる人は少なかったのだとか。最初は期間限定でコンビを組んでいたという二人ですが、そのパフォーマンスが好評を得、新しいオファーが次々に舞い込んで現在に至ったそうです。





ステージの最大の見所は、DAIKIの「五輪車」です。積み重ねた5つのタイヤを、摩擦によって連動させることで車体を前進させます。ペダルを漕ぐ力が強すぎると、タイヤが空回りして滑ってしまうのだそう。また舞台上から見える景色が変わると、平衡感覚を失い、体感が狂ってしまうこともあるのだそうです。このかなり難易度の高い技が披露できるのは、世界でもDAIKIただ一人。9歳から一輪車に乗り、鍛え上げたバランス感覚を武器に、客席を沸かせます。

難しい技を次から次へと披露しながら、楽しい言葉で会場を盛り上げる彼ら。「技だけを並べるのは簡単。私たちは、『すごい』だけじゃなくて、『すごくておもしろい』パフォーマンスをしたいんです」とCHEEKY!。お客さんとコミュニケーションを取りたい、お客さんたちが真似したくなるようなコメディーを繰り広げたいという思いを胸に、舞台に立っているそうです。大道芸3日目、駿府城公園でパフォーマンスをした2人は、「演技が始まる前からお客さんたちが盛り上がってくれていて、とてもやりやすかった。私たちの方が、客席からたくさんのエネルギーをもらいました」と笑顔で話してくれました。




(わかめ)

2018フェスティバルレポート
2018/11/03 04:15 PM
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