Festival Report フェスティバル レポート 2018

アクロバティック星間飛行/マチュー ボリロー



駿府城公園に降り立ったひとりのパイロット、マチュー ボリロー。
古めかしいゴーグルや耳当て付き帽子を身に着け、別世界から来たかのような彼の目に映るものとは……。

「日本は今回がはじめてなんだ。それで日本だけのパフォーマンスをしたいと考えて、誰もが知っているキャラクターを探した末に見つけたのが、サン=テグジュペリの『星の王子さま』だったんだ」

見るものすべてが新鮮で刺激的に映るボリローにとって、日本は未知の"小惑星"。
パイプを半球状に組み立てたオリジナルの『バランスホイール』を飛行機のように乗りこなし、星間旅行を楽しんでいる。
バランスホイール上で倒立したり、ラートのように体ごと回転してみたり。
鋼のような肉体で織り成されるパフォーマンスは、まさに"アクロバティック飛行"だ。

「40年近くトレーニングを重ねてきたのも、みんなが喜ぶ顔を見たいから。静岡のお客さんはみなピースフルで賢く、熱心に見てくれる。とてもうれしいね」



『星の王子さま』が世界中で愛されている名作であるように、マチュー ボリローの最新パフォーマンスも多くの人が名演と感じるに違いない。


(yoko)

2018フェスティバルレポート / アーティスト ワールドカップ部門
2018/11/03 07:18 PM
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