Festival Report フェスティバル レポート 2018

「一瞬の出会いを楽しみに」油井ジョージ ワンマンバンド

今年の大道芸ワールドカップ中、駿府城公園を歩いていると、陽気なバンド音楽が聞こえてきた。音を辿って行くと、油井ジョージ ワンマンバンドが見つかった。ドラム、ギター、ハーモニカを中心とした約10種類の楽器を全身を使って奏でる。楽器の種類は、パフォーマンスをする場所、オーディエンスの種類で、ベル、トランペット、子供用のホイッスル、効果音を鳴すものなど色々変わる。



バンドでドラムと言うと、あまり前に出て自身で表現するという機会がなかなか存在しない。油井ジョージがワンマンバンドを始めた理由はそこにある。自分自身が1人の表現者として自分で伝えたい、と大道芸人としてスタートしたのは4年前。ドラムの先生を辞め、色々な映画や他のアーティストを参考に、オリジナル楽器作りにかかったのは約1年。その後1年の練習を経て、実際にパフォーマンスをはじめて2年になる。

他のパフォーマンスと違い、ワンマンバンドは音だけでも楽しんでもらえる、と彼は言う。「何か音が鳴ってるな、バンド演奏かな」と観客が寄ってくる。そして実際に油井ジョージを見たときの、「え、1人なの」という驚きと笑い。更には、練習期間1年とは信じられない彼の演奏技術に感動してもらうことが、彼にとってやりがいになっているそうだ。

この大道芸ワールドカップが油井ジョージにとって初めての静岡でのパフォーマンスだ。静岡のオーディエンスはとても準備がよく、大道芸によく通じており、反応がとてもよい、と彼は言う。油井ジョージ ワンマンバンドのパフォーマンスは時間が不定期で、「スタチューなどを見ながら、楽しんで待っていてほしい。一瞬の出会いをお楽しみに。」と彼が言うように、このワールドカップ中、色々なパフォーマンスを楽しむ中で、陽気な音楽が聞こえてきたら、ぜひそちらへも足を運んでみてほしい。11月3日土曜日は駿府城公園エリア、ウォーキングストリート1で、11月4日日曜日は市街地エリア、ウォーキングストリート2でぜひ彼を探してみたらどうだろうか。



油井ジョージ ワンマンバンド
http://yui-george.com/

(Nana)

2018フェスティバルレポート / アーティスト ウォーキングストリート部門
2018/11/02 05:57 PM