Festival Report フェスティバル レポート 2016

アメリカから来たベテランコメディアン/ジェフ・ヘス

アメリカから来たベテランコメディアン/ジェフ・ヘス

ジェフ・ヘスはアメリカ生まれ、現在はドイツに住みオランダやスコットランドなどヨーロッパを中心に
活動する60歳。日本でのパフォーマンスは今回が初となる。

エア自転車に乗り口に笛をくわえブンブンと音を鳴らし、にぎやかに登場。
彼のステージを心待ちにしていた
観客は拍手をし歓声をあげる。ただ自己紹介をしただけで会場は笑いに包まれ
彼の愉快な表情や動きに釘付けになる。

日本ではおなじみのギャグ、バカ殿のアイーンを披露し、観客の男性を呼び寄せ一緒にやらせたり
別の男性を呼びカツラを被せて一緒にスローモーションの卓球をしたりと、彼のパフォーマンスは
とにかく奇想天外で、小さな子からお年寄りまでみんな彼に夢中。
アイーンのギャグは、日本人のファンに志村けんに似ていると言われて始めたという。



16歳から劇場に出て、40年以上も俳優やコメディアンなどを続ける彼は、今なお現役で活躍している。
コメディアンとしての彼は4つのキャラクターを使い分け、今回披露してくれたのは、アクションジェフという
面白くて騒がしいおじさんのキャラクター。他にも、真面目な紳士やクラウンのキャラクターがある。
彼の素顔は60歳とは思えない元気で気さくなやさしい男性で、パフォーマンス終了後もステージに立っているときと
同じ笑顔でファンの要望に答える。私たちの取材にも同じ笑顔で耳を傾け、丁寧に質問に答えてくれた。

日本のお客さんは反応が良くて、演じている彼自身もステージを楽しめたという。メッセージをお願いすると、
「日本の人たちは真面目だけれど、もっとバカになれば絶対に楽しい。子供心を忘れないでほしい。」という。
見れば必ず元気になれる彼のステージ。来年以降も彼の活躍に期待したい。

2016フェスティバルレポート
2016/11/05 06:05 PM

キラキラの空間/プレビューショー


「大道芸ワールドカップ in 静岡 2016」も早くも3日目。

楽しまれていますか?

今年のプレビューショーは、今月2日水曜日の夜にグランシップにて行われました。


プレビューショーでは66組のアーティストによるパフォーマンスを紹介しました。
各アーティストによるショーは、ほんの短い間なのですが、笑ったり、驚いたり、素敵な時間でした。


フェイスペイントのアンジェラ、ルーシー、リズの三人は、事前にフェイスペイントを行い、舞台上で披露・説明をする形をとりました。

今回、私はイギリス人のアーティスト・リズに蝶々を描いてもらいました。

目を開けると、大きく綺麗なバタフライが顔に!
色のグラデーションがとっても綺麗で、鏡に近寄ってじーっと眺めてしまいました。
花粉のように金色の粉もつけて貰いました。

遠くからもとても映えて綺麗なようで、舞台を降りてからも多くの方に「綺麗ね」と声をかけていただきました。
ありがとうございました。


既に体験された方はご存知かと思いますが、肌に優しいペイントを使っているようで、乾燥や痒みを感じることはありませんでした。
また、洗顔で簡単に落ちたので、お子様や男性にもおすすめしたいです。

優しく明るい方で、近くでペイントされるのも全く不安を感じず、わくわくして待っていたらあっという間でした。


ぜひ、本格的なフェイスペイントを大道芸で体験してみてくださいね。





(akari)

2016フェスティバルレポート / その他
2016/11/05 05:43 PM

言葉で伝える/FM実況


静岡の大道芸では、 FMラジオでアーティストのショーの実況を行う、FM実況というサービスがあります。
ご存知でしたか?



FM実況ブースの長倉祐香さんと安藤美奈さんにお話を伺いました。


駿府城公園内のメイン広場2 と、旧クリエーター支援センターで行うパフォーマンスは、
FM 88.2MHZ に合わせていただけると、耳でもお楽しみいただけます。

視覚にハンディキャップをお持ちの方に向け、場所の説明を始め、お客さんの様子やアーティストの服装、使用する道具も、イメージを描けるよう詳しく説明しています。

例えば、机を使用するパフォーマンスの場合、その縦横の長さや高さを伝えたり、女の子のお手伝いがあったら、何歳ぐらいの女の子なのかなど、自分が見えなかったら、聞きたいことをしっかりと情報が偏らないように注意して伝えるように心がけているそうです。

もちろん、お客さんがいっぱいで見えない場合にもおすすめです。


ラジオは、無料で貸し出しをしている他、FM88.2MHZ に合わせていただくとパフォーマンスのスポット付近でお手持ちのラジオでもお聞きいただけます。


このサービス、FM実況という名前ですが、このラジオの楽しみ方はパフォーマンスの実況だけではありません。

パフォーマンスの休憩の間は、フリートークを楽しめます。プレミアムステージのチケット情報や、サポーターズショップのグッズ情報、おすすめの美味しいお店や人力車!?なども紹介しちゃいますよ!

静岡在住の方も、県外の方にもぜひ聞いていただき、行きたい有名なお店や隠れスポットを見つけて、静岡という街も楽しんでいただけたら幸いです。



パフォーマンスをわかり易く、かつ臨場感をもって伝えたいと話していました。

ぜひ、ラジオを聴いて静岡の魅力をいっぱいみつけてください!


(akari)

2016フェスティバルレポート / スタッフ
2016/11/05 05:31 PM

絶妙な世界観から抜け出せない!/加納真実

強い日差しの中、彼女の登場を待つ多くの人たち。
もの悲しいリコーダーの音が会場に響き渡った瞬間、雰囲気は一変。
哀しくもあり、愉しくもあり、どこか懐かしさを感じさせる不思議な世界観に、観客は引き込まれます。
今年で11回目となる大道芸ワールドカップの出場。
青ジャージがトレードマーク、シュールな加納真実のパフォーマンスは、一度観たら忘れられないほどの中毒性があります。
そんな加納ワールドに虜になってしまったファンも多く、メニューが発表されるたびに歓声が上がるほど。
観客を巻き込んで繰り広げられる加納ワールドに、会場は笑いの渦に飲み込まれます。



最後は踊り狂う仮面姿の加納真実。
彼女はステージ上にお客さんを連れ込み、仮面姿へと変貌させてしまいます。
さらに、お客さんがお客さんへと仮面を伝染させ…!?
おもしろおかしく、狂気じみた光景に、会場は大盛り上がり!





観るたび新鮮に映り、新しい発見がある彼女のパフォーマンスですが、ご本人は「私はずっと何も変わらず、年を取っていっているだけ」と言います。
最近では海外でも活動をおこなっており、その反応もなかなかとのことで、今後の活躍も期待されます。

今日を入れて残り2日。来場される方にメッセージをお願いすると、笑顔で「気が向いたら来てください」と、ここでも彼女らしい回答が。
最終日もシュールな笑いを提供するとのことです。
日常を彩る少しのスパイスに、彼女の笑い、いかがでしょうか?

chipico

2016フェスティバルレポート / アーティスト オン部門
2016/11/05 05:23 PM

スポーツスタッキングのチャンピオン/SEOPPI

SEOPPIは2006年~2008年スポーツスタッキング日本大会三連覇、
2009年スポーツスタッキング世界大会ジュニア部門総合優勝など、さまざまな賞を受賞しているアーティストです。

中高一緒だった桔梗ブラダーズの篤さんとジャグリング部を創部した際、
ジャブリング道具を買うときにスポーツスタキング出会うなどして、中三からジャグリングとスポーツスタッキングを始めたそうです。


始めはまさかのバク宙から!
華麗なアクロバティックで観客を盛り上げてくれました。
これは今年度の大道芸初登場の青葉通りから始まった新しいパフォーマンスのオープニングです。

次にジャグリングの披露。ボールを増やしながら足の下を通すなど、さまざまな技を見せてくれました。
その後はコップなどでも色々器用な技で観客を魅了していきました。


photo by H.Shinohara

そして、最後にスポーツスタッキングの世界チャンピオンの実力を目の前で行ってくれました。
千分の一秒まで表示するタイマーで優勝したときと同じ8秒台でコップを積み、そして崩すことを繰り返しました。
手の動きがすばやく、全身で集中している姿を観客は息を止めて見守ってました。


photo by H.Shinohara

「競技の速さそして集中力。気持ちを注ぎみんなで集中できる。」
これがスポーツスタッキングの魅力だと教えてくださいました。
また、大道芸の感想として、「今年は天気がよく、成功したときにみんなで盛り上がれてりのがいい。」と、
笑顔で伝えてくれました。

メッセージをお願いすると、「是非生で見てもらいたい。生で見たときしか味わえない空気を味わってほしい。」
と話してくれましった。

本当に目の前で見たときの迫力はすごいので、ぜひご覧ください!

(フジ)

2016フェスティバルレポート / アーティスト フリンジ部門
2016/11/05 05:13 PM

新世代のポールSYO!/パフォーマーSYO!

子供のころ、初めて大道芸を見たときから、ずっと大道芸にあこがれ、
今では世界チャンピオンになるとほどに成長した、パフォーマーSYO!

14歳でアーティストデビュー、大道芸ワールドカップには16歳のときから出場しています。
そして去年、バンコクで行われた世界大会で優勝し、世界でも認められるアーティストとして
今年静岡に帰ってきました。


大道芸では、バランス芸、ジャグリング、ポールでのパフォーマンスなどを披露してくれます。
バランス芸では、バランスをとりながらけん玉をします。風の強い中でも見事に成功させます!
たいまつに火をつけヘリコプター、扇風機、チェーンソーをジャグリングします。
ヘリコプター、扇風機、チェンソーのジャグリングが見たい人はぜひ行くべきです!



そしてこの大道芸の1番の見せ場は、ポールでのパフォーマンスです。
観客のお兄さん方もお手伝いとして呼ばれポールをたてていきます。
SYO!さんは、ポールに登り華麗なポーズを見せてくれます。





最後は、ポールの1番上の板で3本のたいまつに火をつけジャグリングをします。
そして観客も驚く火吹き。とても大きく炎が燃え上がります。
SYO!さんは口の中に火のついたたいまつを入れパフォーマンスは終了です。

SYO!さんにインタビューしてみたところ、今後の目標は、大道芸ワールドカップのワールド部門に出場すること。
また海外で英語でパフォーマンスしてみたいとのことです。

大道芸ならではの空気にこだわり、笑いのトークで場を盛り上げ観客を楽しませるSYO!さんをご覧あれ!!
イケメンですよっっっ☆

(いずみこ、Marine、lapin)

2016フェスティバルレポート / アーティスト オン部門
2016/11/05 05:11 PM

富士見に突如出現したサーカス/クロワッサンサーカス

クロワッサンとはフランス語で三日月。世界を股に活躍するサーカスアーティスト集団が静岡にやってきた!サーカステントに広がるのは個々で活動もしている総勢10人のメンバーによってつくりだされた独特の世界観。新しく始まったフリンジ部門のために作り出されたこの空間にはどこか懐かしい昭和レトロな雰囲気につつまれている。
生演奏ともにサーカスがはじまると、もう目が離せなくなります。世界を二周した団長が、選びに選んだ世界各地サーカス学校出身者や体操のインターハイ経験者などのメンバーは個性豊かである。
コミカルな動きで会場を笑いに包むピエロ。





美しくもあり力強くもあるポールダンス。





息のそろったアクロバットに空中ブランコ。


シガーボックスにバランスアクト。他にも上げればキリがない。

ともかく百聞は一見にしかず。おもちゃ箱をひっくり返したような摩訶不思議な空間にぜひ一度お来しあれ!

(べさき、maikoh,みこ)

2016フェスティバルレポート / アーティスト フリンジ部門
2016/11/05 05:07 PM

シャべラー/三雲いおり

毎年静岡を高度なジャグリングとユニークな話術で笑いの渦に巻き込む、通称「シャべラー」三雲いおり。


今年も彼のパフォーマンスを観ようと、始まる20分も前から場を埋め尽くすほどの大勢の観客が集まった。
彼が登場した場面ではすでに観客は期待で笑顔を浮かべいる。三雲いおりへの期待感が高いことが伺える。

今回一風変わった、まるでどじょうすくいの様ないでたちで登場し、訛った口調で老若男女問わず笑いを誘い込む。
観客を巻き込むスタイルも、毎回展開が変わって飽きることはない…
そしてレベルの高いジャグリングで場を圧倒させ、話術で観客との一体感を生みだす「シャベリング」に目が離せないだろう。



ブログを拝見し「大道芸が近づき、2、3日前から悪夢に脅かされる」と書かれていた。
その真意について質問したところ、祭が近づき気持ちが高ぶるとそういう夢を見るそうだった。
しかし、W杯が始まってからはそうした夢は全く見なくなり、今は楽しみのほうが大きいとのことだ。





長年積み重ねてきた、"味のある大道芸"をぜひご覧になってみては!?


kame

2016フェスティバルレポート / アーティスト オン部門
2016/11/05 05:01 PM

空を泳ぐ人魚姫 オーレリー・ドーファン

パフォーマンスが始まると、会場はもうすでに彼女の美しい海の世界の虜に。

彼女はゆっくり上昇し、しなやかに身体を使い、海の生き物や彼女の持つ世界観を巧みに表現していく。

すると突然、身体に巻いていたリボンを解き、一気に急降下!
会場から驚嘆の声があがり、暖かい拍手に包まれた。

一度地面に降りた後、彼女は網を身体に巻きつけ再び上昇。
彼女のパフォーマンスのテーマでもある『海』を彷彿とさせる演出だった。

約15分間、会場は人魚姫のような彼女の美しくも力強いパフォーマンスに圧倒された。






パフォーマンスが終わると、静かな声で観客にメッセージを送っていました。

「私からのコインを受け取ってください。そして私のことを思い出してください。」

アルプスの小さな村の出身で、幼いころから自然に囲まれ、自然のエネルギーを感じながら育ったので、今でも自然や動物、環境を守ることに積極的に活動しているのは、納得させられます。

16年間ダンサーとして活躍し、8年前からエアリアルを始めたそうです。

空中でのパフォーマンス中、富士山が見えたわ!と言っていました。

日本は2度目の滞在で、日本人が物に敬意を払うところ、自然や環境もとても気に入っていて、
できれば富士山の山頂にコインを置きに行きたい、と言っていました。

そう、彼女にとってコインは思い出のシンボル。

「私はここに、メッセージを伝えにきたのです。静岡の人にはとても感謝しています。」

彼女にとってパフォーマンスとは、見せることではなく、意思を伝えることなのだと感じました。

by いずみこ Marine Lapin

2016フェスティバルレポート
2016/11/05 05:01 PM

線上の魔術師 / リー ウェイ

ステージに張られた1本のワイヤー。
観客席からの張り詰めた空気の中、
一人の男が、片手だけでワイヤーの上で逆立ちをする。
  

















簡単に見えるようだが、実はとても難しい技で
両手で逆立ちをして片手を離す片手技をする人がいても
最初から片手だけで行う人はいないらしい。

「片手だけの腕立て伏せは1万回も練習したよ。」
と言っていた彼だが
「今じゃ簡単だけどね。」と余裕の表情。

若い頃に大変な練習を乗り越えてきたからこそ、
今があるという。
努力してきた彼だからこそ言えるのだろう。

ワイヤーの上での一輪車は、大変な技と思っていたら
「超かんたん、3ヶ月で出来たから。」
とさらりと答えた。



Photo by UME

何でも、「楽に出来ちゃうよ。」
と答える自信家の彼だが
8~10時間の練習を10年から12年もやってきたから言えるのだろう。

いつもは室内でのパフォーマンスで外では初めてなので、
風でバランスが崩れるのが気になるが、
それは筋力で補うからと笑顔で答えてくれた。

また静岡に来たいというラーメンと寿司が好きというリーウェイ。
彼の自信にあふれた演技をぜひ目に焼き付けてください。





(みゅげ)

2016フェスティバルレポート / アーティスト ワールドカップ部門
2016/11/05 04:18 PM
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